幼少の頃からずっと大好きなメリー・ポピンズが題材の映画なので本当に楽しみにしていたのです。
ざっくりとしたテーマは、メリー・ポピンズをなんとか映画化したいウォルト・ディズニー氏と、それを断固として許さない原作者P.L.トラヴァース女史との溝を埋めていく、というお話。
ピアノでゆっくりと静かに流れるチムチムチェリーではじまる場面は、トラヴァース女史の回想シーンから。
舞台はつまり1907年と1961年!
ということで、衣装が本当に可愛い!
時代の移り変わりというものが、女性の服装によってあんなに顕著にあらわれるということを再認識。
ただ、オーストラリアとアメリカの違いもそこにはあるのかも。
まあそれは置いといて。
幼少期のトラヴァース女史は、お父さんが大好き。
いつも楽しく遊んでくれるもんね。素敵なお父さん。
だけど、仕事のストレスでだんだんと崩れていく。
ちなみに、洋題は「Saving Mr. Banks」。
メリー・ポピンズの登場人物である兄弟のお父さん、バンクス氏は、トラヴァース女史のお父さんがモデルなんですね。
だから、バンクス氏の人物像を勝手に創りあげられることがたまらず。
映画製作にあたって、この物語はそんなに(楽しいミュージカルになるような)軽い話じゃないということを女史が言っていたのも、
メリー・ポピンズは子供たちを助けに来たのではない、と言ったとき
全ての辻褄があったように感じて、鳥肌が立ったよ。
メリー・ポピンズは子供たちを助けに来たのではない、と言ったとき
全ての辻褄があったように感じて、鳥肌が立ったよ。
トラヴァース女史を演じるエマ・トンプソンの演技も素晴らしく、まるで女史本人かのように錯覚しながらみてました。
途中途中で、クスリとするような場面や、胸が苦しくなるような場面、楽しくなる場面もあって、ずっと感動してた。
Let's go fly a kiteという曲ができたと披露する場面では、初めて女史が心を開いたようにみえて、製作陣のような気分で感情移入してしまい、嬉しくてほろり。
女史を中心としたお話なので、主要な登場人物も少なく、誰だっけ?ってこともなく集中して見れる感じ。
ウォルト・ディズニー役にトム・ハンクスをあてているのだけど、その他の役がとても生きていて、彼自体は良くも悪くも印象は薄かった。
ただ、トム・ハンクスの声は耳に心地良いなあ。
どうでもいいような、あってもなくてもいいようなシーンも
終わってみればどれも印象的で。
そういえば!
エンドロール途中で流れる、当時の録音テープ、女史の声がエマの声とそっくりに聴こえたのは気のせいかな?
あんまりネタバレするのもよくないから、ここいらでやめておくね!
吹き替え版も見たいけど、ぜひ一度字幕版でみてはいかがかね!
支離滅裂だわ!